晋山式番外編 東大寺のおみくじと千手堂

先日は東大寺の晋山式を見学したことをお伝えしましたが、本日はその続きというか番外編です。
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晋山式の法要が終わるとお披露目式は一般公開されませんので、アカートの一旦の目的は達成です。とはいえ、せっかく来たのだから何かもう少し観光でも・・・。

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そういえば、アカートはこの大仏殿でおみくじを引いたことがありませんでした。実はここのおみくじは「厳しい」ことで有名。
普通の神社やお寺ではなかなか出ない「凶」が結構な確率で出る、という噂なのです。
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普段であれば「凶」なんてわざわざ引きたくないし怖いので絶対ここではおみくじやらない!と思っていたのですが・・・。このところの波乱や運の無さ、無情に過ぎる日々があまりに酷いので「今ならおみくじが凶でもどうってことないわ」とよくわからない勇気(好奇心)が湧いてきました。
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ちなみに晋山式の法要中はこのおみくじもお休み。法要後に再開されたので満を持してチャレンジです。

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箱からお箸みたいな棒を一本引くタイプのおみくじですが、いよいよ棒を引いて番号を係の方にお伝えします。・・・心なしか係の方もちょっとだけ塩対応な気がしますが、まあ余計な愛想なんていらないですよね。

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さて、結果は・・・。二人で引いて一人は凶、一人は末小吉!おお、噂通りの厳しい結果。
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凶の方を読んでみると、待ち人は来ないし、争いは負けるし、病気もするし何もかもダメ、って感じですねえ。トホホ。さすが凶。ひどいもんです。
でも昔に比べておみくじの結果とかってすぐ忘れるようになりましたね。歳を取るって素晴らしい。
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大仏殿のおみくじは1回200円です。
興味のある方、ハートの強い方、大仏さんに渇を入れてほしい方、ぜひ挑戦してみてください!

そんな大仏殿を出て、次はどこへ行こうか・・・。そこでまた一つ思い出します。

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通常非公開の戒壇院千手堂の特別公開、そういえばまだ行ってなかったな。
千手堂は、大仏殿の西にある小さなお堂。その東隣にある戒壇堂が保存修理及び耐震化工事のため、2020年7月1日から約3年間の予定で拝観停止になっているのですが、それに代わって工事の期間に限り公開されているのです。
以前ブログでもお伝えしていましたが、自分が行ってないという・・・。
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帰る方向でもあるし(決してついでではありません)せっかくなので行ってみましょう。平日ですし、ひっそりしていますが係の方はとても親切。
お参りしてる間も質問などに答えてくださいます。

写真はNGでしたので、立て看板で。あとは文字情報でお伝えします。
堂内の中央に厨子があり、ご本尊の千手観音立像と四天王立像が安置されています。仏像はいずれも鎌倉時代に制作されたそうです。
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観音像の装飾は優美で華麗。
四天王像の極彩色も少しだけ見ることができますし、その下に踏まれている邪鬼にもなぜか愛着を感じます。邪鬼さん、いつもお世話になっております、踏ませていただいております。
ご本尊の千手観音像と四天王像に目を奪われますが、おさめられている厨子も色鮮やかで素晴らしいもの。ぜひ近くでご覧ください。
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また、こちらには唐の高僧・鑑真和上坐像も安置されています。
教科書にも出てきた鑑真さん。その写真と同じ像がここに!ものすごく立体的すぎて3Dのようにも見えるという不思議。生々しくて妙に写実的でこちらも素晴らしかったです。
他にも愛染明王像もいらっしゃいますし、静かで良いお堂でした。

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家の近所ですが修学旅行のような一日。興味のある方はぜひお出かけください。

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