お願い。扉をお閉めください

雨の日曜日です。連休前の週末、しかも本日日曜日は以前から雨予報ということもあり、奈良公園やならまちの人出はかなり少なめです。
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ソメイヨシノに続き八重桜もほぼ完了。おかっぱ桜も緑色に染め上がりました。

本日は猫スタッフが出勤しています。そしてこの時期になるとお知らせしている通り、当店のお隣の軒下にはツバメスタッフが飛来しています。今年もお疲れ様です!
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そんなときにソワソワするのが本日出勤している次女。ツバメさんの声を聞くと、レジ台から一目散で入口まで走って行ってしまいます。
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ツバメさんを眺める次女はなかなか愛らしいものがあるのですが、とはいえこれが少々厄介。
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お客様がご来店になるときに、入口に次女が居ると入りづらくて迷惑なんです・・・。またそれだけではなく、ドアを開けたままご入店やお帰りになるお客様がいらっしゃるとき。開いたままのドアに次女が走って行くと、人間スタッフ(と末っ子)はもちろんその場にいるお客様など全員が一瞬凍り付きます。
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運良く常連のお客様などいらしたら次女をカウンターパンチ・・・ではなくて引き留めてくださるのですが・・・。誰も止めてくれないときは外に出ていきそうになることもありますので、ちょっと危険です。ドアと次女を見張る、というのがこの時期意外と大変なんです。

そんな猫の脱走の話をすると、アカートはいつも小説家の內田百閒先生を思い出します。猫がでてくる作品で代表的なのは「ノラや」ですね。
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自宅で可愛がっていた野良猫の「ノラ」がある日失踪して行方不明に。
偏屈で大男、地位も名誉もある內田百閒が人目もはばからず泣き、取り乱し、憔悴しながらノラの行方を探し求めるお話です。
ノラを探す新聞広告を掲載し、ビラを配り、狂ったように探し続ける先生。
きっと今だったら猫探偵にお願いし、Twitterで「拡散希望」することでしょう。

愛猫(しかも野良猫)のために奔走し、最後まで帰ってきてくれることを望んでいた百閒先生は、まさにペットロスの極み、愛猫家の鑑(?)。猫好きならばたまらなく切なく、そして深い感動と親近感、愛おしさを覚えるはず。

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とはいえ、これは他人事ではなく本当に愛猫や愛犬が居なくなると誰もがパニックだと思います。暖かくなってきて、おうちで窓を開けたり網戸にしたり、ということも増えてきたのではないでしょうか。
また、最近地震も多いので、揺れに驚いたペットが偶然開いてしまった窓から飛び出してしまった、というお話も時々聞きます。
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当店も猫スタッフの在店時はもちろん、自宅でも細心の注意を払っておりますが、ペットを飼われている皆さまもどうぞお気を付けください。
そしてこんなご時世に大変恐縮なのですが、当店ご来店時には、ドアを閉めていただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

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