プラ美、始まる。【後編】

昨日から始まった「プライベート美術館」は、奈良県内の障がいのある人の作品を日常の身近な場所で楽しむプロジェクト。第11回目となる今回は、10/16(土)~31(日)の期間で、ならまちのカフェや雑貨店のほか、県内の公共スペースなどでたくさんの素敵な作品に出会うことができます。

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参加店舗などでは、この催しを楽しむためのMAPも配布されていますので、この地図を片手に行ったことのないお店をめぐるのも楽しいと思います。

そんな今回のプラ美。当店には3つの作品が展示されています。各店舗に飾られる作品は、すべて8月半ばに参加店の関係者向けに開かれた「お見合い展示」で店舗の人たち自らが選んだものです。
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さて昨日の「ケープペンギン」につづいて当店が選んだ残りの2作品をご紹介します。

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こちらが、「アカイトマト」・・・ではなく、本物のミニトマトを狙う猫スタッフの末っ子でした。
そうそう本日は日曜日ですが、猫スタッフはお休みなのです。作品をご紹介する前に、恒例の猫スタッフの日常をお伝えしないといけなかったですね。

本日はそんな末っ子について。
一番若くて、誰からも可愛がられる末っ子は、いたずらが大好き。
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長女にとびかかってみたり・・・
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物陰から次女を攻撃してみたり・・・
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いつもいたずらしては飛んで逃げて、部屋の隅っこで笑い転げています。
そんなことばかりしてるのに、誰からも可愛がられる。ずいぶん得な役回りです。今頃もたぶん・・・。

さて今度こそ「アカイトマト」をご紹介します。
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「アカイトマト」青木優さん作
鮮やかな黄色の背景に、鮮やかな赤色のトマト。見る人を元気にしてくれる絵だと思います。すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、作者の青木優さんの作品は過去2回当店で展示させていただきました。
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これまでの2作はともに「ミカン」が題材だったのですが、今度は「トマト」です。鮮やかな原色で大胆に描かれたトマトは、その姿かたちを写し取るのではなく、瑞々しさ自体を再現したかのようでもあり、とにかく生命感が飛び抜けています。

ミカンのときもそうでしたが、画面の中に配置されるトマトは大きさも様々。いくつかは緑色のヘタの部分が無いので、真下から見たものなのか、それともヘタが取れたのか・・・、とにかくランダムに配された構図は、そのタッチや色使いに反してバランスの取れた安定的な配置なのです。
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これが安心感につながるのか、どこか優しい感じがします。ご本人とはお会いしたことがないのですが、たぶん優しい方なのでは。優さんだけに。

そして最後のひとつが、こちらの作品。
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「きゅうり」宮本卓弥さん作
トマトの次はきゅうりです。何か問題でも?
それはさておき、こちらの作品にも目を奪われてしまいました。
燃えるようなオレンジ色の背景に、大胆にクロップされた2本のきゅうり。色合いはどこか落ち着きのある緑色です。

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そして何より魅せられたのが、このディテール。近づくとわかるのですが、表面には鋭利なもので引っ掻いたような無数のスクラッチ跡があるのです。

大胆なようでいて緻密。大作りな構図の中に見える細かな手仕事に、作者の方がこの作品に込めた魂のようなものすら感じます。
この鋭利な傷が、きゅうりのトゲトゲの質感を連想させ・・・野性的で生き生きとした感覚を与えるのでしょうか。
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とにかくこちらも生命感が伝わってくる絵なのです。それにしてもいろんな手法があるものだと関心してしまいます。

そんな素敵な作品たちに今回も出会うことができました。
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せひお店をまわって、いろいろな作品に触れることをおすすめします。

 

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